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2011年09月12日

中秋の名月

日本三景の一つでもあった宮城県の松島! 残念ながら半年前の東日本大震災で大きな打撃を受け、未だ復興の日差しすら差し込まない地域もあるとの事ですが、あの一帯は、本当なら我が国を代表する月の名所ですからね、きっと今夜は大勢の観光客で賑わうはずだったんでしょうね。それを思うと胸が痛みますが、地元の人々の頭上には、必ずや大きな満月が希望の灯りを照らしてくれる事だろうと私は思います(☆。☆)。
十五夜=中秋であるという事は昨日の
新健康通日記:明日は十五夜、満月だ~\(・o・)/ワア!あい
の中でご紹介した通りですが、実際、秋雨前線が丁度活発になり始める頃と重なる中秋の日は、残念ながら天候に恵まれない事も少なくありません(:_;)。そこで、十五夜の月が雲に覆い隠され、見えない事を”無月(むげつ)”と呼び、雨に見舞われた十五夜を”雨月(うげつ)”と称したりもします。
また、俳句の好きな人なら、十五夜の前日の十四夜を”待宵(まちよい)の月”、十五夜の翌日の月を「十六夜(いざよい)の月」として、題材に取り上げられる事も多いですねo(^-^)o。
さらに、地方によっては、こうした天候による十五夜の月の観賞を阻止された時のための「月待ち」という風習を準備しているところもあって、十七夜を「立待(たちまち)の月」、十八夜の月を「居待(いまち)の月」、十九夜の月を「寝待(ねまち)の月」、二十夜の月を「更待(ふけまち)の月」と呼んでいるそうです。これは、丁度十五夜の夜には日没とほぼ同時位に月が昇るため、月の出を待つ必要がないのですが、以降段々その時刻が遅くなるところから、取り敢えず十七夜位ならまだ外で立ったまま待っていられるが、その翌日になると、居間で座って待つ位の余裕が必要になるというもの。そして、十九夜ではもう布団に入って寝て待つ位の時間にならないと月が東の空に昇らないという意味なんですね。まあもっとも、現実問題、月の昇る時間は毎日50分ずつ位のペースでずれて行きますから、もし仮に、十五夜に午後6時頃月が昇ったとすれば、十九夜の月の出は午後8時半頃!! まだまだ十分居待月に該当するのですが、日没と共に就寝し、日の出と共に起床する生活が一般的だった大昔には、もう十分寝待月になっていたんでしょうね(-_-)zzz。
そういう意味では、秋のお月見は、たまの贅沢ならぬ、たまの夜更かし、なんと江戸時代までは、下弦の月を過ぎる二十三夜まで月待ちの行事を続けていた地域が圧倒的多数で、中には後の三日月となる二十六夜まで頑張っていた地域もあったとか・・・(・。・)。まあそれだけ、人々はそれこそ仲秋の名月を大切にしていたという事なんでしょうねo(^-^)oワクワク。
それにしても、十五夜は年に最低でも12回、多い年には13回も回ってくるのに、どうしてみんな中秋に当る十五夜だけをこんなにも重視し、イベント化してしまったのでしょうか? 不思議だと思いません?? まあ冬は寒いからパスするとしても、夏なんかは、もっとお月見を楽しんでもいいですよねぇ!? ここで先ほど健康通がチラッと触れた事を思い出してみて下さい。十五夜の月は、ほぼ日没と同時に東の空に昇るんでしたよね? そして十五夜の月は日の出と同時にほぼ西の空へと沈んで行きます。となると、この日没と日の出の時間が非常に重要になる訳で、ちょうど秋分を迎える頃は、お日様と同じ時間だけのお月様が拝める訳ですよ。しかも、秋分の頃の月の角度は、北半球から見ると、最も綺麗に満月が見える一に値するらしく、昔から中国や韓国などの東アジア一帯では、この時期の満月を大切にする習慣があったようです。
日本でも古くは縄文時代から中秋の名月を観賞する慣わしはあったとも言われていますが、明らかになっているところでは、やはり平安時代に中国から伝わり、貴族の間で観月会を開いたり、水面に揺れる月を見て楽しむ舟遊びなどが広まったようです。幸いにも日本では最も気候がいい上に、この頃の日没が丁度午後6時頃ですからね、屋外でお月見を楽しむのには絶妙のタイミングだったのでしょう。その後一般家庭にも広まり、特に農村などでは、収穫されたばかりの薩摩芋をお供えし、実りの秋を祝う行事へと発展して行ったそうです。
因みに、お月見にススキをお供えするのは、その昔、ススキが呪いを避ける植物とされていたからで、節分の柊や端午の節句の菖蒲などと同様、邪気を払うという意味があるそうですよ。でもって、ススキを5本立てて月の出る方向にお供えするのが正しいやり方! 今宵は是非トライしてみられてはいかがでしょうか(^_^)V)。
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