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2013年02月01日

節分の豆まき

“鬼は外! 福は内!!”
今日、仕事でとある幼稚園の前を通ったら、子供たちのこんな元気な声が響き渡っていました。どうやら今年の節分は日曜日になるので、一足早く豆まきをやっているのでしょう(*^_^*)。
でも、本来鬼は夜中にやって来ると考えられますから、やはり節分の豆まきも夜半にやるのが理想なのです。ただ、余りにも遅い時間だと近所迷惑になりますから、そこはほどほどに、晩ご飯を食べ終わった頃から始めるといいのではないでしょうか!? という事で、今日は正しい節分の豆まきのやり方をご指導させていただきたいと思います。
その前に、何故節分に撒く豆は炒り豆なのかという事は、前回の
新健康通日記:節分と豆まき
の中でご説明しましたが、そもそも何故大豆を撒くのかという事はまだお話ししていなかったと思います。そこで、まずはそのご説明から入りましょう。
大豆は皆さんもよくご存じの通り、五穀の一つで、畑の肉などと言われるほど非常に栄養価の高い穀物! それは私たち人間の命を育む食物として、昔の日本ではとても大切な存在価値を持っていました。そして、それと同時に、非常に霊力の強い穀物だともされていたのです。節分の豆まきの原点は、宮中行事であった追儺にあるという事は上記でご説明した通りで、その追儺では、やはり強い霊力を持つ桃の枝を使って鬼を追い払っていたんでしたよね。でもって、その桃の枝に代わるものとして活用されるようになったのが大豆。ここまでは前回書いた通りです。
しかし、実際にはいきなり桃の枝から大豆に代わったのではなく、一時期はお米屋麦、それに栗や、果ては墨まで投げていろいろと試したらしいのですが、どうも今イチしっくり来ない(*_*)。そんな折、中国から伝わって来た「陰陽五行思想(いんようごぎょうしそう)」の考え方の中に“新年を迎えるにあたり、旧年中の汚れを豆に付けて捨てるべし!”というのがあったんですねぇ。そこで人々は、年の数だけの大豆を紙に包み、それで身体を拭いた後、こっそり路肩に捨てるという行為を取り始めたのです。
けれど、みんながみんなそれをやり始めると、こっそり捨てに行くというのが難しくなり、徐々に面倒にもなって来ました。で、ならばいっその事、みんなで身を清めた豆を撒けばいんでねえの!っという経緯になったようです。
また、当時は大豆が最も豊富に収穫出来た穀物でもあり、さらに、鬼退治のさいにポンポン当たって弾ける音も中々いい!というような理由から、節分には大豆を炒って撒くようになったとか…。
それでは、いよいよ正しい豆まきのやり方の時間です。室町時代の豆まき、即ち、初期の頃の豆まきは、後方に向かって投げたそうですが、今は違います。
まず、豆まきに使う炒り豆は、本番直前まで升に入れて神棚にお供えしておくのがベター! そして、最初にも書いた通り、夜になって鬼が実際に近付いて来る頃を見計らって撒き始めます。
豆を撒くのは年男か年女、あるいは厄年の人で、適任者がいない場合は、一家の主が代表して撒きます。けれど、最近はその一家の主であるお父さんが鬼の役なんていうご家庭も少なくありません。でも、まあそれで家庭円満に行くのであれば、正しい豆まきと考えていいのではないかと健康通は思いますね。とにかく家族みんなの笑い声が沢山聞こえるようにすれば、鬼は遠ざかり、福の神もやって来やすい事でしょう(*^_^*)。
ところで皆さんは、玄関や窓を開けっ放しにして、“鬼は外! 福は内!!”っとやっていませんか?それでは、鬼はいつまでたっても遠ざけられません。一度追い出した鬼は、二度と家の中に入って来られないよう、シャットアウトする必要性があるのです。
そこで、奥の部屋から順に、“鬼は外!”と外に向かって豆を撒いた後、急いで戸や窓を閉め、今度は“福は内!!”っと室内に豆を撒いて福の神を定着させます。これを一部屋ごとに繰り返し、最後に玄関先で締めくくります。
因みに、鬼をやっつける時は胸元から下手投げで“このやろう!”っと思い切り勢いよく投げ、服を呼ぶ時には、神様に捧げるようなつもりでそっと床に豆を撒くように心掛けるのがコツ! 
そして、最後は、自分の年の数プラス1粒の炒り豆を食べて、無病息災を祈ります。自分の年より1個多目に豆を食べるのは、来年の節分までにはその年齢になっているからで、誕生日が来て以降、福が不足するのはよろしくないからです。ならば、1つと言わず、2つ・3つ多目に食べて十分な福を授かろうかと思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、人間、余り欲張り過ぎるとろくな事はありません。何事も適度が大事という事で、やはりここは1年分の御利益だけを確実に望むようにしましょう(^_^)V)。
以上、これが節分の正しい豆まきのしかたなのだそうですよ。ただ、地域や家庭によって様々な風習があるのが日本の伝統行事というものです。ですから、まずはそれを大切にし、自分たちなりに楽しい豆まきが出来るようにアレンジされればいいのではないでしょうか。お父さんが鬼になるのも、上司や妻の顔を思い浮かべて豆を投げつけるのも大いにありだと健康通は思いますね(*^_^*)。
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