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2011年03月27日

ビーナスのお告げ

以前、
新健康通日記:黄昏ムーンライト(☆。☆)
の中でちらりと書いたように、1月の末に一度、夜明け前の空で、月と金星がデートしました。その後もこのラブラブ関係は密かに続いていて、今月1日の朝にも月と金星はデートしました。そしてそして、今度の木曜日、3月31日の朝、再び再会し、つかの間のランデブーを楽しむ事になっています。過去2回の超接近に比べると、やや距離感はあるものの、月と金星が並ぶ事は間違いありません。全快ご覧になった方もそうですが、これまでのチャンスを全て逃してしまった人は、3度目の正直! 今度こそ楽しんでもらいたいと想いますね。
金星は皆さんもよくご存じの通り、地球のすぐお隣の惑星で、水星の次に太陽に近い位置に存在しています。そんな金星は、長年、”地球になれなかった星!”と言われていて、19世紀には、金星には地球と同じように緑の木々が生い茂っていて、恐竜が住んでいるなどとマジで考えていた人たちも多く、地球とは双子の関係にあるとも見られて来ました。あまりにも近すぎて見えない物事は、これだけ文明が進化した現代社会でもよくある事。特に、都会のマンション暮らしでは、隣人の顔を知らない人も多いんですものね。今から100年近く前なら、無理もなかったのでしょう。
しかし、20世紀後半になって、初めて探査機が送り込まれるようになり、少しずつではありますが、そんなお隣さんの素顔が判って来ました。実は金星は厚い雲に覆われた惑星で、表面の温度は約470度、気圧は約90気圧という、とても苛酷な条件の星だったのです。因みに地球の平均表面温度は288度、最高でも333度ですから、もう暑い星というより、熱い星ですね。
さらに、この90という大気圧は、私たちが約900メートルの海底に潜った時の圧力に相当し、人間はもとより、例え恐竜であっても、恐らくペチャンコにされてしまうでしょう。つまり、金星に生物が生息する事は不可能なのです。
では、何故、金星はこのような苛酷な惑星になってしまったのでしょうか? その秘密は、金星が火山の宝庫であるところにありました。火山が活動すれば、溶けて液体化した岩石、即ちマグマが地面に噴出し、蓄積していきます。火山大国と言われる日本でも、九州や北海道へ行けば、この光景は見る事が出来ますが、幸い地球の空気は酸素を多く含んでいますよね。だからまだ救われているのですが、金星の大気は二酸化炭素が主流で、その約96パーセント以上を構成しています。これに約3パーセントほどの窒素を加えたのが金星の空気で、その他の物質は全て合わせても約0.1パーセント程度しか含んでいません。そのため、二酸化炭素のもたらす温室効果が太陽熱を閉じ込め、表面はカラカラ!! 水は涸れ果て、こんなにも熱い星になってしまったのです。
この話を聞くと、まさしく明日は我が身、隣の星の事だから関係ないとは言うにも言えませんよね。私たちの住む地球だって、二酸化炭素の輩出がこのまま続けば、やがて同じように温暖化は進み、金星のようになるかも知れないのです。
それを考えると、今回の東日本大震災は、もしかしたら神のお告げだったのかも知れません。今ほど日本中が節電やエネルギーの使い方を考えた事はなかったでしょう。
全ての星の中で一番明るい金星は、以前、
新健康通日記:冬のダイヤモンドの輝き
の中で紹介した88星座の中で最強の明るさを誇るシリウスの約20倍もの光を放ちます。そして、美しい女神ビーナスと呼ばれ、昔から世界中で親しまれて来た金星、地球を野球ボールに例えると、ピンポン球位の大きさしかない惑星ですが、そこから送り出されてくるメッセージは、とても大きな意味を持つのではないでしょうか。
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Posted by 健康通 at 09:47│Comments(0)
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