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2011年02月05日

初午の日と福参り

いきなりですが、2月8日の火曜日は今年の初午です。
「初午」というのは、2月最初の午の日の事で、稲荷を祭る行事!この日は、全国各地の稲荷神社で様々な祭事が行なわれますが、特にそうした稲荷神社の総本山である京都深草の伏見稲荷大社では一際盛大な祭礼が開かれ、当日の参拝を「福参り」と呼びます。というのも、稲荷の神は、言わずと知られた商売繁盛の神様!! ですから、本家本元のお稲荷さんで福をもらうと金運アップに繋がるとされているんですね。
けれど、元々この稲荷は「稲生」から命名されたもので、その名の通り、農業の神様だったそうですよ。ですから、本来初午は、その年の豊作を祈るお祭で、菜の花祭りで知られる4月初めの巳の日の夜か、この初午の日に雨が降らないと、その年は火難の相に見舞われるとも言われています。そこで、毎年初午の夜には、地元の消防団院たちが各家庭に火除けのお札を配る地域も少なくありません。
ただ、京都の稲荷大社では、そうした火災予防の習慣よりも、やはり商売繁盛で金運上昇を祈願する人が圧倒的多数ですね。でも、健康通の経験から言うと、全ての参拝者が十分な御利益を得られる訳ではなさそうです(/_;)。
そんな五穀を司る祭神、「宇迦之御魂(うがのみたま)」の神が伏見稲荷に降りた日が、奈良時代が始まったばかりの711年の初午の日だったところから、今でもこの日に盛大に祭事を催す習慣が続いている訳ですが、一昨日のこのブログにも書いた通り、旧暦では立春が元旦でしたから、この福参りは今で言う初詣にあたるものだったんですね。そのため、江戸時代には一般庶民も含め、誰もが競って参加する信仰となり、数が多くてやたらめったら目につくものを”伊勢屋稲荷と犬の糞!”などと皮肉っていたそうです。そこで、ごく希に節分までに午の日があっても、それはあえて数えず、必ず立春から見て最初の午の日を初午としていたみたいですね。
そしてそして、この初午の日は、子供たちにとっては新学期のスタート(☆。☆)。江戸時代には、この日が寺子屋に入門する日だとされていたという記録も残っています。
さてさて、そんなこんなの初午の日の現状はと申しますとですね、お稲荷さんの愛称で親しまれる京都伏見代謝の初午大祭では、「正一位稲荷大明神」などと書いたど派手な赤い幟を立て、稲荷の遣いとされるキツネの好物、油揚げをお供えします。そして、地元では当然の事ながら、稲荷津氏を食べてお祝いするのが慣わしですね。だから、節分に太巻き寿司を食べて、初午の日にいなり寿司を食べて、ひな祭りにはちらし寿司を食べる…\(・o・)/ワア!あいという感じで、京都のお寿司屋さんではこの1ヶ月間、結構忙しいんですよね(..;)。
勿論、初午の祭事は、伏見稲荷だけに限らず、大阪の玉造や愛知県の豊川稲荷、神戸の摩耶参などなど、日本中の稲荷神社で行なわれます。また、地方によっては、子供たちが飴菓子をもらいに回る和風ハロウィンのような風習のあるところもあれば、鮭の頭と野菜の切り屑など残り物を大根おろしと混ぜた郷土料理「しもつかれ」を食べる習慣のあるところもあり、いなり寿司ではなく赤飯をお供えする地域も珍しくないようですね。
という事で、今年は平日ではありますが、お時間の取れる方は、地元のお稲荷さんに、金運アップを祈願されてみてはいかがでしょうか? 因みに、京都の稲荷大社は、稲荷山の裾野に位置し、奥の院までしっかり参拝しようと思うと、有に1時間程度は掛かります。しかも、ちょっとしたハイキングコースです。自然も豊かですから、アウトドア大好きな方々にとっては、それなりの御利益はあるかも知れませんね(^_^)V)。

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